アラン・ケイ博士、“PC業界のノーベル賞”「チューリング賞」受賞
アラン・ケイ博士らが開発したプログラミング言語「Squeak」のWebサイト「Squeakland」は、米Association for Computing Machinery(ACM)によって、ケイ博士が2003年の「チューリング賞」に選出されたと発表した。
かつてXerox社のAltoのプロジェクトや、Dynabook思想提唱者として有名なアラン・ケイ先生が賞を受賞された話題だ。ちょっとやそっとの賞を受賞された話を聞いたくらいでは驚かないくらいの大きな功績を残された方だ。WindowsもMacのウインドウシステムもさかのぼればケイ先生のAltoのプロジェクトをお手本にしたものだ。そしてもちろん、東芝のDynaBookシリーズのノートパソコンは、ケイ先生のDynabook思想にちなんで命名されたものだ。
特にウィンドウシステムに関して言えば、ケイ先生のアイデアを超えるものはいまだあらわれていないともいえよう。パソコンのユーザインターフェースはほとんどがこのシステムだ。そういう意味ではパーソナルコンピュータの父といえるかもしれない。
ケイ先生の書かれた論文集(日本語訳版)をまだ読んでいない方にはぜひ一読をお薦めする。今のパーソナルコンピュータのあらゆる機能はケイ先生の世界からまだほとんど一歩も外へ踏み出せていないのだ。そのくらい先生の世界は広く、基本的で実用的なのだ。
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