Link: ITmedia News:「ワイヤレス充電」実現へ前進――MITが実験に成功.
マサチューセッツ工科大学の実験では、2メートル以上離れた電球にワイヤレスで送電することに成功。この仕組みでは、ノートPCなら数メートルの距離で充電できるという。
![]()
写真はMITのプレスリリースページより引用
すごいニュースだ!危なく見落とすところだった(^^; ひょっとしたら数年後のケータイやノートPCや iPodやデジカメやいろんなものがより便利に生まれ変わるかもしれない。
昨年、MITの研究者が論文を発表したということは聞いていたのだが、まだ「計算によると、、」という話であったが、本当に電力を無線で送る実験に成功したというのだ。しかも、従来のやり方だと危険が伴ったり、効率が悪かったりしたわけだが、この新しい方法では大きなブレークスルーを起こすことになりそうだ。
非接触で電力を送る方法としては、身近なところでは電動歯ブラシの充電回路とか、FeliCaに代表されるような電磁誘導を使用した、一種トランスの原理で電力を送る方法がある。しかし、これは2mなどという距離に適用できるほど効率的な方法ではなかった。
もうひとつのやり方は、電磁放射をレーザービームのように一方向に集中させるやり方だ。しかし、これは危険が伴う。送電側と受電側の間に障害物が入ると送信できなくなるし、そもそもその障害物がエネルギーを受けて燃えてしまったり、人体だったら殺人光線になってしまう。
今回のMITの方法だと、送電側と受電側で「共振」の原理を使うそうだ。詳しくはよくわからないが、ラジオのチューニングで送り手と受け手が周波数を合わせることで、情報の受け渡しが成立するのと似た考え方と言えるのかもしれない。
この技術は 「WiTricity」と名付けられたそうで、今後の実用化に期待したい技術だ。
参考記事: MIT's 'WiTricity' Makes Power Cords Obsolete (Mobile Tech Today)
最近のコメント