PCWatchにOQOのレポートが掲載された。レポーターは笠原氏である。
PC WatchのOQOのレポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0111/ces10.htm
あいかわらず、わかりやすく製品の特徴を捉えて説明しているのは、とてもいい記事だと思う。
しかし、私にとって一番大事と思われる点が落ちていると思った。
私の速報的な報告でも触れたとおり、OQO Model 01は大変高級感を感じる仕上がりになっている。見た目優れているだけでなく、触った感じが何かとても違う。私は一目見るなりほしくなってしまった。人に自慢できる、最上級に「COOL」な仕上がりだ。
笠原氏は売れないことを心配しているのだろうか?確かに高価なPCは台数は出ないかもしれない。でも、そのプロジェクトが成功したかどうかは台数が出ることが条件だろうか?利益を出すことだけが条件だろうか私はすでに成功しているように思えてならない。いや、まだサンプルが動いている段階なので、量産品が出荷された段階で「大成功」とエールを送りたい気持ちだ。
私がなぜこんなことを言うのかというと、OQOの実装技術の難しさ、大変さを知っているからというのもある。しかしながら、それだけではない。OQOをはじめて触らせていただいた瞬間に感じたのはOQOの「心地よい重さ」だった。こういう携帯機器には軽さが要求されるはずなのに、重さが心地よかった。これはちょっとした発見だった。多分近いのは、Jippoのライターのような感じかもしれない。他の普通のライターにないちょっとした高級感は、その微妙な重さもその価値を演出するのに一役かっている。これによくにたセンスのよさをOQOにも感じたのである。
そうそう、CESの会場でみた携帯電話機にもこれに良く似たいいセンスをしている製品をいくつも見た。残念ながら日本の製品でこれに対抗できるセンスのものはあまり見たことがない。ケータイは子供のおもちゃ化しており、「セクシー」とか、「大人の持ち物」とか、そういうのを感じさせるものがとても少ない。
いつも携帯するものだからこそ、本当に美しいもの、多少高価でも長く愛して使いたいもの、そういうものが私はほしいのだ。
百聞は一見にしかず
ですね。写真を見て、欲しくなりました。
が、20万円という価格は、PCを趣味にしている
人でない限り、きついですね。
10万円程度なら購入を検討できると思うのです
が・・・。スペックと内容を考えると、そんな価
格は無理でしょうね(^_^;;;
また、購入を検討する際には、このPCが市場に
出たときのサポート体制、特に修理体制(PC自体
の壊れやすさ含む(^^;)や、部品の入手可能性が
気になるところです。
投稿情報: ECHO | 2004.01.15 12:47
あ、そうそう(^^;
両手で持って、左右から親指でキータッチできます
でしょうか?? 写真を見た感じでは、ギリギリか
な?と思ったのですが。
やはり、立ったままキータッチできないと、使いに
くいですからねえ。
投稿情報: ECHO | 2004.01.15 12:55
ECHOさん、どうも!
OQOはPCですから、20万円は本来妥当な価格なんですけど、サイズが小さいとPDAの価格のイメージが付きまとうので、きびしいですねえ。でも、実際に触ってみると、20万円出してもいいかなって気持ちになりますよ。20万円の価値を見出せない人はさっさと立ち去ってもらえばいいのですから。(笑)
それから、左右から親指ではOKだと思います。ただし、親指の太い人とか、不器用な人は向かないかも。(笑)
これは人をも選ぶのだ(笑)
投稿情報: kei_1 | 2004.01.15 16:23
kei_1さん、こんにちは
僕もクールで欲しいと思いました。"オタク"かずちゃんとしては"欲しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ"、以外の何物でもありません。
でも、ビジネスとなると話は別なんですよねー。一回だけぽっとうって終わりでは、その後継続性もないし、それがエンドユーザーに対してどんなメリットを提供できるのかってのを考えると、厳しいことを指摘しないといけないじゃないかなと思います。現に、この製品は2年前に一度公開して、それから2年間ディレイし続けてるんですよ。じゃあそれはなんでという視点を入れないのはフェアじゃないと思うんですよね。
個人的にはこうした製品にがんばって!と思うからこそいろいろ追いかけている訳ですが、見ていて思うのは、みんなビジネスモデルの構築に苦労しているんだなというのは感じてしまいます。そこを打ち破る何かを、誰かが見いだしてくれないか、それが僕の最近の願いですね、いや本当に願望のレベルなんですが(苦笑)
投稿情報: かずちゃん | 2004.01.17 05:50
かずちゃん どうも!
ライターご自身にご登場いただき、ありがとうございます!
ラスベガスでは結局会わなかったね。忙しそうだったから、特に声はかけなかったけど(^^;
OQOの件は、私はビジネスモデルの話ではないと思いますよ。彼らにビジネスモデルを要求するより、製品の魅力向上に専念してもらいたいなあ。
私の主張は、製品の魅力をもっともっとライターの皆さんに書いて欲しいなということ。それがOQOに対する一番の応援になる。もちろん、OQOの製品が魅力的だったらというのはあたりまえだけれど大前提。
それに、新しいビジネスモデルを望んでも、そんなの幻想だと思いますよ。よく、救世主のようなビジネスモデルを待望する議論を聞くけど、そんなもの簡単にはないです。ITバブルがはじけ、意気消沈を続けている業界の連中は、この言葉の呪縛をうけているように思います。ようやくそれでも明るい話もすこし出始めているのですが、やはりこうした呪縛からの開放に向けて、こうした製品のFANである我々は応援をしていかないと呪縛のおかげで良いメーカーそのものも死んでしまうきがします。
「厳しいこと」いうのも良いと思う。それはどんどんやって欲しいなあ。でも、そういうのって誉めるよりももっと表現が難しいよね。かずちゃんの記事はいつもよーく読ませてもらっています。私も「厳しい」読者でもあるかも(^^;
今後ともよろしく!
投稿情報: kei_1 | 2004.01.18 16:33
こんにちは、CESでは時間なくて、僕も残念でした(苦笑)。また、どっかで激論を戦わせましょう(笑)。
で、本題。
僕が言いたいのは、どんなにすばらしい製品を作ったとしても、試作機で終わってしまってはメーカーとして自己満足にすぎない、そういうことです。
だから、ちゃんと世の中の人に受け入れられる製品をつくり、かつそれで利益を上げられるビジネスモデルを作りあげて継続した製品作りができなければ、メーカーとは言えないと思うんです(この2つは両輪のようなものでしょう)。
よい製品を作り、優れたビジネスモデルを作り上げることで、我々は製品を手にすることができてハッピー、彼らは力をあげ雇用を作り出すことができハッピー、そういう形にならなければ、何も意味がいと思うんです。
そういう意味で、僕はいい製品を作るということは、もちろん優れた製品そのものを作ることは最低条件ですが、同時に優れたビジネスモデルを作り上げるということも含まれると思います。
もし、新しいビジネスモデルを作り上げることが幻想なら、(厳しいようですが)その製品には無価値と同等だと思います。逆に言えば、その新しいビジネスモデルを発見することさえできれば、これまでの市場をダイナミックに変えていくことが可能なのです。だから、彼らにはいい製品があるのだから、新しいビジネスモデルを見つけることにチャレンジして欲しい。
繰り返すようですが、大事なことは我々も優れた製品を入手できてハッピー、彼らも儲かってハッピー、それが消費者とメーカーのあるべき姿だと思います。
って、なんか哲学みたいな話になってきたので、やめておきます(爆)。ま、オタクとしての僕は欲しいんですけどね(爆)。だからこそ、誰か日本でビジネスモデルを見つけて販売することができないかなーと思うんですけど(爆)
投稿情報: かずちゃん | 2004.01.20 07:34
かずちゃん どうも!
少しわかってきたのはかずちゃんがおっしゃっている「ビジネスモデル」と私のいうビジネスモデルは少し違うことをイメージしているかもしれないなあということです。いや、ほぼ同じなんだけど、表現だけの問題かもしれないです。
ビジネスモデルというとき、私はすごいこだわりがあって、自分が新しいビジネスモデルを作ろうとしたときに、大きな壁にぶち当たってどうしようもなかった経験からなんですけど。
OQOのようなビジネスの場合、ビジネスモデルは新しく作らないといけないのかなあ?
私はそれは必須ではないと思っています。新しいビジネスモデルで成功できればそれはそれで良いけど、現在あるビジネスモデルでも、製品の魅力さえ十分にあれば、すなわちメーカーの自己満足でない第三者(特に顧客)に認められるような卓越した価値があれば、成功できるでしょう。そして、市場さえも「ダイナミックに変えていく」ことが可能ではないでしょうか?
私は、私の経験から、「ビジネスモデル」というバズワードを簡単に口にする人が嫌いなので、申し訳ないです。きつい言い方をしてしまいましたが、ビジネスモデルはあくまでも価値を最大限に商売に載せるための道具です。一番大事なのはその製品の提供する価値だと思うのです。そこはかずちゃんも私も同じだとおもいます。ですよね?
そうそう、OQOは何か新しいビジネスモデルを考えているのでしょうか?もしそうなら、それはそれで興味あります。OQOはIBMやAntelope社とも密接な関係にありそうですね。具体的にどんな関係なのかまでは私自身はまだ把握していないのですが、CESのTransmetaのブースでそんなことを感じました。かずちゃんならご存知かも。
私も議論好きなので、かずちゃん 相変わらず忙しいでしょうけど、ときどきこんな風にまた議論させてください。
投稿情報: kei_1 | 2004.01.20 09:07
こんにちは!
ビジネスモデルって確かに曖昧な言葉なので、そうかもしれませんね。大事なことはその製品を投入して利益を出す→次の製品を開発する費用に回す→新しい製品がでる、というサイクルが回っていくことでしょう。これもよくない外来語かもしれませんが、Ecosystemをどうつくるのかといいかえてもいいかもしれませんね(うまい日本語がなかなかないものです)。
結局OQOのようなマシンにはそれなりの開発費がかかっているはずですが、ノートPCとして2000ドルで販売したとしたら、たぶん1万台売れたぐらいでは回収できないでしょう。ああいうベンチャー企業の場合、ベンチャーキャピタルあたりから出資してもらっているのでしばらくはお金も続くでしょうが、それがとぎれたら会社自体がなくなるということも珍しくありません。
ああいう優れたマシンを作れる会社には生き残って欲しいと思いますが、弱いものは消え去る、それもまた市場の真理でしょう。だからこそ、しっかりしたビジネスモデル、いやエコシステムを構築することで、最初にいったようなサイクルを作って欲しい、傍観者としてはそう思うわけです。
僕が彼らのCEOに話を聞いた限りでは、明確に「サブノート、ミニノートのビジネスモデルにいく」といっていましたので、現状ではそれ以上でもそれ以下でもないんじゃないかと思います。これまでそうした製品が何度も生まれては消え、実際に製品化されることもなく消えていった過去を思うと、このままじゃ厳しいだろうなというのが正直なところですね。
ただ、繰り返しになりますが、オタクの僕としては、本当に世に出て、あわよくば大成功して欲しいと心からそう願っています。ただ、それは願望のレベルなんですけどね(苦笑)。
ああ、今度のみにいきましょう。オフラインであれば、いろいろはなせる話も(爆)
投稿情報: かずちゃん | 2004.01.20 17:12