実は先週、こんな製品を購入した。KAIRENのTechnote TN-A501だ。
かつてIBMがCross社と開発したとてもよく似た製品があった。その名もCross Pad。ごく普通の紙にボールペンで書くのと同時に、ペンの物理的動きを無線の技術でセンシングする。アナログな紙に書くという動作をほとんど変えずに、デジタルにパソコンに書いたものを読み込む装置だ。ここまでは、Technoteも同じ。紙をめくるたびにデジタルの側のページを意識して「ページめくり」しなければならないのも同じ。このあたりの「お約束」になれると、結構これ、使えるツールだと思う。
TechnoteがCrossPadに対して進歩させたものとしては、ペンを3色にしたことや、添付のソフトの実力がアップしたこと、そして筐体のサイズ、などだ。私が購入したA5版Technote TN-A501以外に、A4版もあるそうだが、カバンに入れて持ち歩くのを考えるとA5版しか考えにくいと私は思う。TN-A501のA5版というのは紙の大きさであって、筐体はほとんどA4サイズであるからだ。紙がこの倍のA4の大きさだと、筐体は当然A4より大きなものになってしまう。CrossPadも広まらなかった理由にこれがあったと思う。(CrossPadにもその後少しコンパクトな製品も登場した。)
買った人間が言うのもなんだが、このような製品がブレークするとは思えない。なぜだろう。ひとつ考えられるのは、この装置で取り込まれた文字情報はアナログなイメージ情報であり、デジタルなコードに変換するには相変わらずOCRの能力に限界があり、キーボードの代わりにはならないことがある。それでも手書きのアナログな感覚は時と場合によっては重要で、逆にキーボードではあらわしにくい部分である。もっとこうした手書きのアナログなツールに活躍する場を与えてもいいようにも思う。久しぶりにこの機械を使ってみようと思ったのは、こんなことを考えたからだ。人間が思考をするときの道具として、紙の上に書くのが一番とよく言われる。実際私はノートパソコンやSmartPhoneのほかに紙のシステム手帳を併用している。これは主にアイデアを書き留める使い方だ。この部分をためしにTechnoteにゆだねてみようかなと思っている。そして、この種の機械がブレークできない理由についてもう一度考えてみようと思う。
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